2021/12/09 08:49
2021年12月6日(月)からLAODIの21/22シーズンラム酒づくりが無事スタートしました。 日本に帰国することなく、ラオスで孤軍奮闘する醸造責任者・井上さんへのスペシャルインタビュー。 井上さんが日本に帰ったら食べたいものも教えてくれました。ぜひ最後までご覧ください。
●今年のラム酒づくりについて
稲子: 去年と打って変わり、ラオスは最近感染状況が悪化していると伺いました。コロナ禍におけるラオスでの生活状況を教えてください。
井上:昨年より状況は悪化しています。4月中旬よりヴィエンチャン市内を中心に感染者が増加して、ロックダウン規制は現在まで続いています。そして9月中旬から桁違いの感染が始まり、現在では国内感染者が1,000人を超えています。 雨季も終わり、これからは気候のいい観光シーズンですが、大きなお祭りなど、そして結婚式など全て禁止となっています。 飲食店は開店時間の時間制限があり、店内での飲酒は禁止になっています。
稲子:ヴィエンチャンを含め、厳しい状況を強いられていますね。ラオスのお祭りは大好きなので、軒並み中止なのは非常に残念ですが早く状況が改善することを願っております。
今年のさとうきび
稲子: 今年も素晴らしいことに、ラム酒づくりができると伺いました。今年のラム酒づくりに対する意気込みをお聞かせください。
井上:この状況下で今期もラム酒づくりができることに感謝しております。どんな時もやることはさほど変わりません。
稲子:確かに。ラム酒づくりの流れ自体は同じですもんね。
稲子: 昨シーズンと製造面や製造環境で変化した点はございますか。
井上:さとうきびの新たな品種を植え付け、実験中です。今年はその量を増やし、来年にはラム酒づくりのテストを行う予定です。
井上:さとうきびの新たな品種を植え付け、実験中です。今年はその量を増やし、来年にはラム酒づくりのテストを行う予定です。
稲子:そうですか!これまで1種類のさとうきびでしたが、もしかしたら新しい味わいのLAODIも将来飲めるかもしれないんですね。楽しみです!
植え付けの写真
稲子:社員の皆さんの昨シーズンからの変化はございますか。
井上:スタッフもサトウキビは成長しているか、今年はラム酒を作ることができるかどうか、心配していました。
稲子:そうでしたか。それではラム酒づくりが始まり、皆さんも一安心ですね。
瓶詰めなどの作業スペース
稲子:ここ一年でラオス国内での販売状況はどういった状況でしたか。
井上:観光客、在住外国人を中心に、Made in Laosのラム酒として販売は伸びていたのですが、現在まで観光客の受け入れは禁止になっており、国内販売は非常に厳しい状況です。
稲子:LAODIは現地の欧米人に非常に人気なので、バーなどでLAODIを楽しんでもらえないこの状況は辛いですね。日本でもっと輸入できるように頑張ります!
●日本の恋しいものとは?
稲子: 井上さんんが日本へ帰国できなくなり2年以上が経過しました。井上さんの中でラオスと日本に対する印象の変化はありますか。
井上:大きな変化はありません。どこにいても、自分のやりたいこと、やるべきことを続けています。
稲子:日本に帰ったら一番したいことはなんでしょうか。
井上:炊き立てご飯で卵かけご飯を食べたいですね。
稲子:いいですね!帰国の際はぜひたらふく召し上がってください。味噌汁付きで!
稲子:それでは最後に日本のファンの皆様へメッセージをお願いいたします。
井上:コロナ禍の厳しい状況は世界中が同じです。この状況の中、淘汰が始まっているようですが、我々はなんとか今期もラム酒が作れます。その事に感謝しながら、コツコツと努力をしております。 ご愛飲何卒よろしくお願い申し上げます。
稲子:井上さん今年もインタビューにお答えいただき、ありがとうございました。シーズンが終わるまで、ぜひ体には気をつけてラム酒づくりをお願いいたします!
今回のインタビューで印象的だったのは井上さんの「目の前にある仕事を着々とこなす」という姿勢でした。コロナ禍になり、世界中で変化したことが多く感じられます。一方で、この状況下でも変わることなくひたすらにラム酒づくりを行う井上さんの姿に人間の底力を見ることができました。
大切なこと、大事なことはいつの時代もさほど変わりませんもんね。 ぜひ変わらない美味しさ、変わらない幸せをLAODIと一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
取材協力:LAODI醸造責任者 井上育三氏
インタビュアー:LAODIアンバサダー 稲子きよみ